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2017-09

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対岸はアフガン、ワハン回廊最奥部へ潜入。

9/6 タジキスタン/ホーローグ →(乗り合いタクシー)→ ランガル ランガル泊


今日アフガンに突撃して一気にスタン系制覇できるのか?とりあえずビザのことと国境状況を尋ねに、アフガニスタン領事館へ。警備員が全く英語を解さない怠慢野郎で「今日は休み、帰れ帰れ」とかほざいてたけど粘ったら英語が話せる女性職員が出てくる。

が、やはりまだコレラ流行のため国境は閉まっているとのこと。しかし、


「来週には開くかもー。開いてたらビザ発給したげるわよん」


とありがたきお言葉を頂いた。おおお、この情報信じていいの?たぶん日頃の行いが良かったらアフガン行けるんでしょう。これでアフガン入り&スタン系制覇が一気に現実的なものとなってきた。



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どこかの施設。やはり大統領はトルクメやカザフに負けず劣らず自己顕示欲がすごいお方らしい



が、開くとしても来週だし、それまでここで長居するのもアレなので、さっそくタジキスタン側の目的地のワハン回廊へ向かうことに。

ワハン回廊は正確にいえばアフガニスタンにある。ここでちょっとアフガニスタンの地図をグーグル先生か何かで開いてみましょう。東側に細ーい領土が盲腸のように伸びていて中国と国境を接している。これがワハン回廊で、南北はたったの15kmほどだが、ヒンドゥークシュ山脈やパミール高原の中に当たり標高はかなり高め。19世紀のグレートゲームの際イギリスとロシアの緩衝地帯としてアフガン領となったとのこと。

ここはアフガニスタンでも治安が安定しており(というかほとんど人が住んでいない)、そこそこ欧米人トレッキング客もいるようだが国が国なのでやはり旅行者はほとんどいない。そんなわけで普通旅行者が「ワハン回廊」とか「ワハン渓谷」というと、だいたいその対岸のタジキスタン側の地域を指す。そしてここは中央アジアの秘境といわれ、なかなか旅行者の評判が高い地域。中央アジアでさえ十分な秘境なのにその中のさらに秘境とは男のロマンがくすぐられるではないですか。



そのワハンへの起点となるのがこのホーローグ。ワハンの村へ乗り合いタクシーが出ている。といっても我々がこれから行きたいワハン回廊の最奥部、ランガルという村へは週に数便しか車がないようだ。ソ連時代はもっと便があったけど、ソ連が崩壊してインフラがボコボコになったせいでほぼなくなってしまったようだ。東欧でも聞いたけど、共産主義がなくなり市場経済になってみんなハッピー!という簡単な話になっていないということがビシビシ感じられてしまうよね。


そんなわけで、まずはワハン最大の町イシュコシムを目指し、そこからヒッチハイクかなにかでゆっくり行きませう、と話し合っていた。無事乗り合いタクシー乗り場(といってもバザールの裏の小さい広場w)に行ってイシュコシム行きの車を見つける。毎度毎度のメンドクサイ値段交渉を終え、荷物を積み込んでいると、隣に別の車が到着。なんと正面には「ランガル」との文字!



急いでイシュコシム行きの車から荷物を引きずり出し、やってきた車がランガル行きということを確認してそっこーで交渉成立。あれだけレアものといわれていたランガル行き乗り合いタクシーがこんなにすぐに見つかるとは。いぇあh!ツイテル!!



道はすぐに狭いボコボコ道に。渓谷と農村、このへんもフンザに似てるぞ。


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ジープのトランクを勝手に改造してシート作って人を詰め込むw



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やっぱり悲しいほどクオリティ低い食堂。今作れるのはこのしょぼいスープ含めて3種類だけだって




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この水にミネラルが含まれてるとかなんとか





そしてこの渓谷の対岸がもうアフガニスタン。距離にして30mぐらい?手を振ってくる人もいた。流れが速くなかったら不法入国できるなあ。

道はずっと渓谷に沿っているため、常にアフガンが見えていることになる。国境がクローズしてなかったら今頃あの向こうにいたのに。ああああ焦れるなあ。。。


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道路はタジク側よりさらに貧相なようで、見えた車はこれを含めて2、3台




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見る限り平和そのもの。タリバンってドコ?コレラって何のこと??




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我々の車も後部座席に4人、トランク改造シートに2人のギュウギュウ詰め

この国の主な交通機関は、乗り合いタクシー、というか普通のジープ(ヒュンダイ製が多し)だけど、とにかく人を極限まで詰め込みまくる。どう見ても過積載で法律的にマズそうなのに、警察の検問では完全にスルー。どうもこの国には過積載という言葉は存在しないらしい。
まあこのせいなのかよくパンクした車を見かけるのだが。。。


乗客はムルガーブからの車と同様、すべて地元のオッサンでむさくるしいことこの上ない。運ちゃんも腕の太いゴリマッチョ系オヤジ。英語が話せる人は一人もいないけどやっぱりなかなか親切で、りんごをこれでもかというほどくれたりする。

「そういえばりんごってロシア語でヤーブラカだよね?」と聞いてみると、「うん、そんでタジク語では$◎▼※#、パミール語では△@★€*、ワヒー語では・・・」とずらずら答えてくる。
「このへんどんだけ言語多いねんw」と思ってあとで調べてみると、やはりこのパミール地域はあまり知られていないが多言語地域であり、ウィキペディアに載っているだけでもパミール諸語としてシュグニー語やらイシュコシミー語やら少数言語がいろいろ出てくる。自然環境が厳しくて他地域との交流が少なかったからかなあ?ちなみにこれらはすべてタジク語と同じくイラン語群に当たる。



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ソ連臭プンプンするバス停



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この辺のスタンダード、板張りボットン便所。意外と臭くないよん。
人が食肉を食い、そのクソが肥料になり、それで育った牧草を食った家畜を人間が食う。エコ思考万歳



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ホーローグを出て3時間、ワハン最大の町イシュコシムに着く。これから先はホテルやネットどころか商店も食堂もまともにないビックリボンバーなド田舎らしい。ミネラルウォーターすら手に入らないとか。ドキがムネムネだね☆

またこの町にもアフガニスタンの国境があり、アフガニスタンのワハン回廊へトレッキングしに行く旅行者はここからアフガンへ入国するとのこと。アフガン側の町の名前もイシュコシムで、宿やツアー会社もあるらしい。takumiも国境が開けばここからアフガンへ入国するつもりだけど、今は当然国境閉鎖中。




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街を歩くとみんなハローやら写真撮ってやら言ってくる気持ちのいい町ですが、ビックリボンバーな田舎へ向かうため少し休憩しただけで出発。


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タジク男子会w


乗客はもちろん運ちゃんまでしこたま飲み、みなさんよくわからんテンションになってきたけどさらに走り続ける。ここから道はさらに悪くなり、砂利道が多くなる。対岸のアフガン側に至っては道があるかどうかすら怪しい。



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男子会でかなり飲まされたせいで意識がもーろーとする中、やっと真っ暗のランガル着。ほかの乗客はみんな途中で下車し、結局残ったのは運ちゃんと自分たち二人だけだった。家の明かりがほっとんど見えないところを考えると、やはりビックリボンバーな田舎というのは間違いなさそうだ。


宿については全く考えてなかったけど、ゴリマッチョ系運ちゃんが「おれの家がガスチーニッツァ(ホテル)だ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて運ちゃん宅にお邪魔する。「ワハンはまともな宿がないからそこらへんの家でホームステイさせてもらうことになる」って聞いてたし。


運ちゃん宅はこれまで見てきたような、日干しレンガを積んで白く塗った平屋建てだった。家に入った瞬間、涙が出そうなほど感激した。ロンプラに載っていた、「典型的なパミールの家」の記述と全く同じだったから。


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そのロンプラにはこう書いてある。応接間には5つの柱があり、それはイスラムの五行や5人の預言者を表している。また天窓は4つの正方形から成り立っており、それは大地、炎、空気、水を表す。柱にはこの地域で信仰されているイスラム教イスマーイール派の指導者、アーガーハーンの写真が飾ってある。

「これがパミールスキー・ドーム(パミールの家)だ」運ちゃんが自慢げに言ってきた。この家を、そしてパミールの伝統を誇りに思っているに違いない。


夜にずかずか人んちに入っていっていきなり「泊めてー」なんて恐縮極まりないけど、向こうは慣れっこのようで運ちゃんの奥さんがさっさと食事と布団を準備してくれた。子供も何人かいるようだ。


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今までクオリティ低い食べ物ばかり食べてたからかもしれないけど、このマカロニと卵を混ぜた何でもない料理がうますぎる。そしてナンはでかくて分厚い。やっぱイランと同じで外食文化が発達していない分家庭料理の質が高いのかなあ。そう考えたら、この地域に食堂がなくてかえっていいのかも。


ワハンの旅初日、いきなりこんな素晴らしい家にホームステイできて幸せだ。。。
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関西の某外大を卒業して日本社会の荒波へ、しかしまだまだ旅中毒末期患者。モラトリアム期間をなんとかして延長したい。。。

 

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