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2017-08

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ソ連の後遺症についての考察@オシュ。

9/8 キルギス/ビシュケク →(乗り合いタクシー)→ オシュ オシュ泊


2度目のビシュケクは一泊のみ、さっさとオシュに向かう。



DSC06160.jpg
乗り合いタクシー=普通のステップワゴン(右ハンドルw)


ビシュケクからオシュの山岳ルート、交通手段は乗り合いタクシーのみ。乗り合いタクシーていうのは車の状態や乗客の相性によって快適度が大きく左右されるもの。



・・・で今回はどっちもハズレだったみたい。車自体は快適だけど特殊ガラスのせいで車窓が黄土色。いい景色が連発するだけに余計クヤシイ。先週ここを通ったときは夜中だったからゆっくり車窓見たかったけど。。。
そして乗客メンバーは、うしろに泣いてばっかりの赤ん坊、隣にグイグイ自分の領土を食いこませてくる巨漢のオッサン。



DSC06163.jpg
道路の優先度:羊>>>>車



DSC06169.jpg



DSC06173.jpg
カメラがおかしいんじゃありません。特殊ガラスなのす




DSC06179.jpg
途中のドライブイン、ランチ時なのに今はこれ(謎の肉とショボい野菜のスープ)しか作れないのよって。食事までツイテナイ

中央アジアあるある:メニューは立派でも結局食べれるものはその中の1/10ぐらいだけだったりするw



所要10時間/1000ソム(≒¥1600)でオシュ。前回は止まらずに一気にスルーしたけど、今回は一泊。
オシュの定番宿といえばオシュゲストハウス。定番だけど南旅館の数段難易度が上の宿で、やっぱり市営住宅群の中の一つの一室になる。歩き方の地図は絶っっっっ対に迷います。行く方はちゃんと調べていかなきゃ痛い目見るよん。このへん雰囲気良くないし。
しかも今回は満室ということでさらに別の部屋を紹介された。

ここで出会ったのがイタリア生まれドイツ在住の大学教授とその旦那さん。この地域のイスラム学が専門ってことで、
「オシュのキルギス語はウズベク語に近い」
だとか
「ウズベキスタン内でもフェルガナ盆地はイスラム色が強い、アザーンも目立つ」
とかなかなかディープなことが聞けやした。


さてこのオシュ、キルギス領内にあるにもかかわらずウズベク人が多数派。なんででせう?この原因はソ連時代にまでさかのぼる。
1924年、ソ連は中央アジアの「民族画定」を実施、民族別の共和国が生まれることになった。
ときの指導者はスターリン。ソ連にとっての脅威は中央アジアで民族運動や独立運動がおこること。スターリンはこれを防ぐための妙案を思い付いた。
「民族居住地域を国境線でぶった切ったら各民族が団結することもなくなるのでは?」
こうしてウズベキスタン領内なのにタジク人が多い地域とかキルギス領内なのにウズベク人が多い地域なんかが多数誕生。ソ連の共和国の国境はそのまま独立後も国境になり、彼らはマイノリティとして取り残されてしまったのだ。
オシュではこれが原因でこれまでに何回かキルギス人とウズベク人の衝突がおこり、タジキスタンは「タジク人の故郷」サマルカンドとブハラの割譲をウズベキスタンに求めている。これはすべてこのソ連の後遺症によるものだ。スターリンは将来こうなることを予想してたのかしてなかったのか。。。

で、ここから大学で学んだこと。一応takumiは国際関係というめんどくさい学問を専攻してるんで。
ウズベキスタン以外の国に多数取り残されてしまったウズベク人、ウズベキスタン政府は彼らをどう扱ったのか?答えは、「あまり関わらないようにするにする」。
なんでもウズベキスタン政府は他国に住むウズベク人とのつながりを強化するより自国の治安強化に重点を置いてるからだそうな。さらにキルギスに住むウズベク人はイスラム過激派とつながっている恐れがあるとして、できるだけ関係を持たないようにしているとのこと。権威主義を突き通すウズベキスタンにとって重要なのは体制の維持、イスラム過激派は邪魔でしかない。この態度のせいで他国に住むウズベク人もウズベキスタンに幻滅する傾向にあるとのこと。

なーんてどう思うかオシュゲストハウスのオーナーに聞けばよかったかなあ。彼はオシュでは多数派/キルギスでは少数派のウズベク人らしいし。


こういう民族のカオス具合が中央アジアの魅力の一つであり、また深刻な問題になっているってことですよん。
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コメント

初めまして。度々ながら閲覧させて戴いています。

中央アジアを始めとしたテュルク系諸民族の国家に興味を抱いており
将来そこへ旅行してみたいとの考えからウズベクやトルクメンを
中心とした地域の話題のブログなどを閲覧しているのですが、
反面キルギスの情報に関しては結構疎いものもある分、当ブログは
かなり重宝させて貰ってます。


ソ連に関してですが、我々の捉えている姿とは全く逆の姿が
あるとの話がインターネットの動画を介して公開されています。
(スターリンの話についても、ソ連の実態に関するものと同様
その素性が徐々に明かされつつあるようです。)

現在、その話に関するインターネット動画は下記のものが
有名となっています。
(今から3年前に様々な形式で投稿されているようで、下記は「連続再生」での投稿となってます。)
http://www.youtube.com/watch?playnext=1&index=0&feature=PlayList&v=xyOJBcZMfvU&list=PLD2407763D5E1C302
裏付に基いた説明が多いとのことですが、ソ連の歴史そのものを纏め直す為の資料には
ちょうど良さげなものになりそうな感じです。(宜しければ、参考程度で。)

Re: タイトルなし

> 常時ROM専の閲覧者さん

どうもありがとうございます。重宝していただいてるなんてとんでもないです。。。笑
今後も観光だけじゃなくて国の歴史背景をちょくちょく絡めて書いていきたいのでよろしくお願いします。
またあとで見てみますね。ありがとうございます。

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関西の某外大を卒業して日本社会の荒波へ、しかしまだまだ旅中毒末期患者。モラトリアム期間をなんとかして延長したい。。。

 

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