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2016-07

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ブムタン一日寺めぐり。

6/13 ブータン/ブムタン ブムタン泊


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やっぱり仏教度と国王度の比率が高い居間


本日は一日ブムタン観光。前の記事でも書いたようにブムタンは街ではなく地域名で、見どころも広範囲に散らばっているのでほとんど移動は車。
チベット仏教伝来時の古刹、名刹が多くブータンの京都といえそう。でも高原地帯で涼しく、稲作よりそば栽培が盛ん、って聞くと信州的要素も入ってそうだ。


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朝食で早速そのそば料理。そば粉パンケーキのクレ、バターを塗って食べる


ところが最初に訪れる寺院クジェ・ラカンまでは歩いていくことになった。車道の橋が遠く、歩行者用の橋が直線距離に近いのだそうな。そもそも車というものが持ち込まれるのが遅かったこの国では、たぶん車が通れない橋の方が圧倒的に多い。1950年代に日本人として初めてブータンを公式訪問した中尾佐助の本を読むと、インド国境から入国してから出国まで車とか車道なんてのはなくずーっと徒歩か馬で旅行していたようだし、いまだに車道が通じていない県庁所在地ってのもある。改めてこの国どんだけグローバルスタンダードから取り残されてんのYO、と思う。


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よく見るとお坊さんが水浴びしてる



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ルンタびっしりで異世界への入口感MAXな橋


最初の寺はクジェ・ラカン。チベット仏教の基礎を築き、ブータンにもチベット仏教を持ち込んだパドマサンバヴァ(グル・リンポチェ)ゆかりの寺で、ブータンの中でもなかなかの聖地。多くのチベット寺院では釈迦とグル・リンポチェの像があり、これに加え建国の父ンガワン・ナムゲル(シャブドゥン)の3点セットの像があるのがブータンの寺院の特徴。


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クジェ・ラカンはツェチュ祭のためあさっても訪問予定。このときは参拝者はそんなにいなかったけどあさっては村じゅうからわんさかやってくることでしょう。
聖地らしく裏山には聖なる湧き水があった。

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このあとも車で寺院めぐり。パパパッとまわれてしまうからお気楽パックツアー的感覚でおもしろみに欠けるけど、ブータンなのだからしかたないのじゃ。


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チャカルラカン


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ブータン最古の寺ジャンパ・ラカン


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寺めぐりをして気づいたけど、高額紙幣しかなくてお賽銭入れれねえ!ってときは勝手にお釣り持ってっていいのね。なんて合理的。


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仏具売りと興味津々のインド人観光客

そういえばこの国、やたらインド人観光客を見かける。インド国内以外ではなかなか見かけないので新鮮この上ない。我々がブータンを旅する上でネックになっている公定料金がなく、お安く旅行できるのだそうな。
それでもガイドさんに聞くと、奴らうるさいし注文多いしあまり好きじゃねーとおっしゃっていた。あとこれまでブータン国内のインド人といえば肉体労働者(特に道路工事とか)のイメージが強いから、ブータン人も戸惑っているのかもしれん。



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ワンデュチョリン宮


どの寺もシーンとしており牧歌的な風景と合わせてのどかそのもの。たまにふらっと現れる村人が回すマニ車がチリンチリンよく響く。ブムタンこそブータンの原風景って聞いたことあるけど、これがそういうことなのか。。



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ブータン料理マストアイテムの干し肉作成中!


昼頃向かったのはメンバルツォ。直訳すれば燃える湖で、ここもグル・リンポチェゆかりの聖地。グル・リンポチェが埋めた経典を高僧がここで発見したそうな。
ガイドさんも説明するときlake、lake言っていたのだけど、着いたのはどう見ても淵。

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前もってガイドブックを見てたから知ってたけど。ブータンにまともな湖がないからどうしても誇張説明っぽくなってしまうのか?
こないだここで観光客が落ちて死んだからマジ気をつけてね、とのこと。


それでもただの淵ではなく、聖地らしくルンタや仏画なんかで賑やか。


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ここにも聖なる湧き水


ブムタンはチョコル谷、チュメ谷、タン谷、ウラ谷の4つの谷から成り、中心地ジャカルや多くの名刹はチョコル谷にある。本日の観光もチョコル谷が中心で、ここも一応チョコル谷だけどタン谷との境界近く。広いブムタン、やっぱりがっつりまわろうと思ったら何日もかかる。
まあ今回実際何日もいるけど、明日明後日はツェチュ祭見学で一カ所にとどまっているわけで。。

ジャカルに戻ってランチタイム。


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市場。ブータン人は基本的に商売っ気ナッシング


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もうひとつのそば料理、プタでも食えたらいいねとガイドさんと話していたが、プタどころか今チキンしかねえよ、という店ばかり。そもそも今までランチはホテルか旅行者向けレストランで取っていたのだが、ジャカルはローカル食堂しかない。下手にツーリスト向け料理食うよりは普通の食堂に行きたいのでそれは別にいいのだけど、チキンしかないのはいただけない。やたらメニュー豪華かだなあと思ったら実はラグメンとスープしか置いてませんでした、残念っ!という状況の連続だった中央アジアを思い出す。

結局なんとかまともなメシを出してくれる食堂が見つかった。


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ブータン来て毎日食ってる、大量の米と野菜干し肉の煮物。チベット餃子のモモも出てきた



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お、唐辛子だけでなく山椒もあるのか!米にふりかけて食うだけでもイケル


隣のおっさんは真っ昼間から一人酒を始めていた。ここブムタンでは地ビールがつくられているとのことで、他よりアルコールが寛容な地域なのかもしれん。あ、なんかこれも中央アジアっぽいな。さすがにブータンにアル中はいなさそうだけど。。


レジには見慣れないものがぶら下がっていた。

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これはヤクのチーズを固めたもので、試しに買ってみると一束280ニュルタム(約400円)もした。しかも食ってみて分かったのだけどとにかく固すぎて完食するまで2時間ぐらい舐め続けなければならない。完全に失敗した買い物ざんす。
それでも他の国では見られないものだしヤクがどれだけ貴重で高価か分かって良かったよな、と無理やり自分を正当化する。


さて観光午後の部開始。


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ジャカルの街を見下ろす山の中腹にあるジャカル・ゾン
プナカと違って遠くからでないと全景がなかなか見れない。。


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小屋の中にあるのは水力でぐるぐる回る半自動マニ車


次もジャカルの街が見渡せるカルチュ・ダツァン。こちらはジャカル・ゾンの反対側の山にある。
ジャカルの街に近い割には観光コースに入っていないようだったけど、「ブムタンってブータンで主流のドゥク派だけじゃなくてニンマ派も多いのよね?ニンマ派の寺も見たいッス」と言うと連れて行ってくれた。一日あたりのツアー代金が決まっているブータンだけどその分融通もきくのだ。

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それでもここブムタンでもやっぱりドゥク派が多数派とのこと。なんでブータンで最初にチベット仏教が伝来したブムタンでも最古の宗派かつグル・リンポチェが尊崇されているニンマ派が負けてんのよ?と不思議だったけど、そんなめんどくさいことを言える英語力を持ち合わせていないので聞けなかった。

けれどこの日は海外に行っていた高僧が帰国して説話を開くとかなんとかで、国中からニンマ派信者が集まっているらしい。


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なんかガチっぽいしお近づきになれないよね、と思っているとすんなり入れさせてくれる。


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チベット仏教ってなんかとっつにきくいよな、というイメージだけどこんなテキトーな面もあって拍子抜け。チベット仏教の教えはチベット人だけでなく世界中に開かれている、と聞いたことあるしタルチョやルンタも簡単に言えば経文を世界へ広めるベ!といったもの。この旅の予習のため行った上野のブータン展でも現地でのインタビューでブータン人がマニ車をぐるぐる回しながら世界中の生きとし生けるもののために毎日祈ってます、とクサイことをさらりと言っていたし、他の仏教よりよっぽどオープンなのかもしれん。



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ケンチョスム・ラカン。火事になったとかで内部絶賛工事中



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タムシン・ゴンパ

内部に高僧ペマ・リンパが着たとかいわれている重そうな鎖帷子が置いてあり、これを着てお堂を3周回ると罪が消えるとかでガイドさんとドライバーさんがハアハア言いながら回っていた。ついでにてめえもやれよ、的空気になり容赦なくやらされる。ブータンの寺院は一律内部撮影禁止なのが残念。


タムシン・ゴンパの前に土産屋があったので入ってみると、お客が少ないのかなかなかの歓迎っぷり。ブータン人はシャイなのかあまりガイジンには絡んでこないので、これにはホッとする。


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プロクパ(東部に住む遊牧民)の民族衣装を着させられブータン焼酎アラを注がれるブータニーズホスピタリティ?



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お礼にどこかで買いたいと思っていたゴをお買い上げ!帯と合わせて2500ニュルタム(約4000円)なり


ブータン女紹介するから日本人女紹介しろよ、と会って以来何回も言っていたガイドさんがこの土産屋の子と付き合っちゃいなYO、と勧めまくってくる。ノリが中学男子なのだ。ブータン男は恋愛熱心、と聞いたことあるけどこのガイドさんがまさにそうだった。顔もチャラいし。
夜這いやったことあんの?と一回聞くとそれは東部とか田舎の文化だからおれやったことない、と言ってたけど。



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結局プタはホームステイ先で出てきた。日本のそばと似て非なる不思議な味。
今度ブムタンに行ったときはめんつゆとわさび持参でそば打ちやってみよー



ホームステイ先に帰ったあとも、ねえほんとあの子彼女にしたいなら協力するよん?その代わりおれに日本人女を(ryとガイドさんがドライバーさんを巻き込んで言いまくってくる。彼を日本に連れてったら毎日ナンパしかねないぞ。。
そういえば某歩き方にも、ガイドがよく女性旅行者に言い寄ってくるとか書いてあった気がするし、ブータン国内の離婚率は案外高いと聞いたこともある。幸せの国は肉食系男子で成り立っているのだ。


本日見たテレビはニュース。8時から1時間ゾンカ語ニュース、9時から1時間英語ニュースというように2言語で同じニュースをやるのがいかにもブータン。
そしてもちろんトップニュースは国王動静。


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でも番組のクオリティは日本の田舎のケーブルテレビ並み。ブータンは国全体が田舎なのだから当然か。。
そしてとにかく出演者全員が民族衣装着ているから、どんな番組でも時代劇か笑点に見えるのよねw
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酷道一号線で大移動、プナカからブムタンへ。

6/12 ブータン/プナカ →(専用車)→ トンサ →(専用車)→ ブムタン ブムタン泊


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ホームステイ先の部屋から


都市間移動にやたらと時間がかかるブータン、この日もガンガン移動。早めにホームステイ先を出る。ブムタンから戻ってきたときにまたお世話になる予定。
パロからティンプー、プナカへの道はまあまあよかったが、その先はガイドさん曰く「マッサージにはぴったりの道」とのことなので覚悟して臨まねばならぬ。


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朝食で初めてバター茶登場



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これがたぶんこの旅一番ブータンっぽい写真。この国どこを撮っても絵になるで

ブータン一の幹線、国道一号線をとにかく東へ。相変わらず大絶景な車窓が続く。
プナカとワンデュポダンの間でこんなのに遭遇。


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お、ダーツ!

ブータンのスポーツといえばまずアーチェリーだけど、ダーツも人気ってのは聞いていた。でもこんなにあっさり見えるとは!しかも道ばたの空き地でふつーにやってるとは。
プレイヤーはそこらへんの村のオッサンたちで、服装もどこかだらしない。アーチェリーは結構格式張っているらしいけどダーツはゆるゆるなのね。
当たるたびに歌やら踊りやらを披露するのはアーチェリーで聞いていたのと同じ。


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踊りも「当たったからとりまやるべかー」みたいなだるだる系ダンス

そしてやたら的が遠い。下手な奴がやると危なそうだ。。
ブータンでダーツバーやったら儲かるかもね。でもスペースは広く取っとかないと。


ワンデュポダンの街をスルーし(有名なワンデュポダン・ゾンもスルーされた、一瞬だけでも寄ってくれると思ったのに。。)、ここから峠道の激悪路ゾーン。片側一車線もない、ガードレールなしの断崖絶壁のガタガタ道を行く。


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パロから2つめの峠、ペレ・ラ。ここを境に国が東西に分かれるとのこと。日本の関ヶ原or鈴鹿峠的存在


ついに道路状態は林道レベルに。日本でいうと一応東名高速のようなもんだぞここ。。


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国道なのに国道っぽくない道を酷道っていうけど、まさにその状態。酷道マニアがブータンに来たら感動のあまり号泣するでしょう。
こんなのもあって、ブータンは国全体が紀伊山地か四国の山奥みたいな感じがするのよね。まともな街がほとんどないし。。


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目がチャームポイントのネパール式チョルテン



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滝!平地がないブータンではゆったり流れる川はほぼありません、ほとんど激流か滝でっせ


プナカから5時間、トンサの街の入口へ。街のシンボルのトンサ・ゾンを眺める。


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城マニア、いやゾンマニアでいろいろ意見が分かれると思うけど、外観でいえばトンサ・ゾンが一番イケメンだと思う。緑の中に唐突に出現する巨大なゾンはインパクト抜群。「で、でたーーー!!」と言いたくなる。


が、直線距離ではすぐなのに深い谷を回り込むため実際ゾンにたどりつくまでやたらと時間がかかる。ここが山岳国かつ交通貧弱国ブータンの悲しいところ。やたらめったら橋やトンネルをつくってしまうよりはマシかもしれないけど。


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谷を渡る橋は日ブ友好橋

途中のホテルでランチをはさみ、

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やっぱりおなじみの国王一家の写真


ゾンに着いたのは見えてから1時間半後。
ゾンに着くと今度はアーチェリーやってる。

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的までの距離は140m。オリンピックでアーチェリー競技に出場したブータン人選手が「的に近すぎて当たらなかった」という名言(迷言?)を残したとか残してないとか。
ダーツならまだましだけど、こちらこそ本当に下手な奴が出てきたらヤバイ。と言いつつ相当的の近くで見てるけどいいのか?そもそもみんな上手いからそんな心配しなくていいのか?


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トンサ・ゾンは現王家と結びつきが強いゾンで、もちろん今でもバリバリの現役選手。
お堂に着くとやっぱりチャラそうなガイドさんがいきなり五体投地をし始めた。なおこの国ではゾンや寺院の内部撮影は禁止。


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観光を終えてもまだアーチェリーは続いており、片方のチームのお調子者っぽいオッサンが的の前で、お尻ペンペンしかねない勢いでもう片方のチームを挑発していた。んなことやって当たって死んだらどうすんのよと思うけど、日本の弓道と同じくちゃんと礼儀に則ってやってるんでしょう。
試合時間はとくに決められていないようで、重要な試合や下手なやつばっかの試合だと何日間も続くことがあるらしい。


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トンサから2時間、また酷道をひた走って峠を越え、やっとこの旅最終目的地のブムタンへ。
ブムタンは街ではなく地域の名前で、そもそもまともな街がなく村レベルでしかない。一応ブムタンの中心地とされているジャカルのメインストリートもこの通り。


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で、やっぱりこの通り。


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ブムタンは歴史ある寺院が多く、ここも王家と結びつきが強い地域。また王妃がブムタン出身ということも関係あるのか、街の国王写真も多めの気がする。ブータン王妃がとんでもなくきれい!あわよくばあの猪木似の国王から略奪してやるべ!ということは何回か書いたけれど、実際ブムタンは美人が多いらしい。うーん嫁探しならここだな、王妃の親戚とかと出会えるかも。
うそかほんとか、ガイドさんはその辺の家を指さして「これ王妃の実家」とか言ってくる。でもブータンの世間の狭さを考えると本当かもしれないと思う。ティンプーでもブムタンでも、ガイドさんと街を歩くたびにガイドさんの友達が偶然出現してくるのだ。彼はパロ出身なのに。


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河川敷っぽいのが空港 一応ターミナル(というかただの小屋)もあるぜよ


ここでもホームステイ。だが今回のお宅は旅行者用の建物を持っており、ベッドもシャワーもあるしでホテルのような快適ライフを送ることができた。でも食事はリビングにお呼ばれするからちゃんとホームステイ的体験もできてるのだ。


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悶絶するほどかわいい飼い犬


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ブータン定番の訪問者おもてなしセット。ミルクティー、米の炒り菓子エトセトラ



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パスタもある。気合い入ってる!



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そしてここでもブータン焼酎アラ。なんかお高い薬草が入ったスペシャル版らしい


さらにプナカのホームステイでは一切なかったけどここでは食事のときテレビをつけてくれた。もちろんずっと見入る。
この日見たのはかなりの人気度を誇る(らしい)のど自慢的番組、その名も「DURUK SUPER STAR」。昨日のラジオと同じく、プロの歌手や俳優が少ないからこそ成り立つ番組といえる。
そんなわけでステージに素人が上がって歌うのを延々と流しているのだけど、赤ちゃんを抱いた国王夫妻がバックに出てくるのがシュール。


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ブータンのテレビ放送は1999年に開始されたとかでまだ歴史は浅い。そのため数チャンネルしかないけど、それを圧倒しているのがインドのチャンネル。当然番組のクオリティも大違いで、みんなインド映画やドラマを見るため公用語のゾンカ語よりヒンディー語の方が全国で通じるようになってしまったらしい。そもそもゾンカ語は公用語といっても母語にしているのは西ブータン人のみで、ここブムタンの言葉も微妙に違うし東ブータンにはツァンラカという全然違う言語がある。
伝統文化を保持、というか死守しているブータンだけど、エンターテイメント大国インドにはどうしても勝てないようだ。。

ついにブータン!今までで一番テンション上がる入国。

6/11 ネパール/カトマンズ →(ドゥルックエアー)→ ブータン/パロ →(専用車)→ ティンプー →(専用車)→ プナカ プナカ泊

ブータン行きフライトが朝早いので起きてそっこー空港へ向かう。カトマンズはブータンから帰ってきたときまたゆっくりと。。

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それでもホテル近くでヒンドゥー祠を発見してひとりでニヤニヤ


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やっぱしょぼいカトマンズ空港。ターミナルは市役所か集合住宅系建物


さてブータンの国際空港はパロのみ。どうでもいいけど国最大の国際空港が首都でも最大都市でもないのってキプロスとフィジーとウガンダとブータンぐらい?教えてエロい人!
そして就航しているのは2社、国営ドゥルックエアー(ロイヤルブータン航空)と民営ブータンエアラインズのみでもちろんどちらもブータンの航空会社。必然的にブータンへ飛行機で行くにはブータン以外の航空会社は使えない。カトマンズからのフライトはドゥルックエアーが週6便、ブータンエアラインズが週2だったか3だったかってことで今回は前者をチョイス。

ヒマラヤ眺望フライトとしても有名なこの路線、確実に左窓側を撮っておきたかったので早め(それでも2時間前)に行くと、チェックインカウンターはガラガラ。係員は「左の窓側?あーハイハイ」と完全に慣れているようで無事シートアサイン&チェックイン完了。幸せの国へ幸先イイ!


ご丁寧にもボーディングパスはカバーに入れてくれた。そこに載っているのが、、

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マイレージプログラム「My Happiness Reward」の加入案内。こんなとこでも徹底した幸福の追求。。。 やっぱ恐ろしい国ですぜブータンは。


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中国の駅の待合室みたいな空港ゲート前


ドゥルックエアー機は予想通りプロペラ機。アルジェリア国内線以来!テンション上がるう!
乗客は予想外に中国系観光客が多く、隣の中国女性から「夫が離れた席にいるから替わって座らせてあげてくんない?」と言われたが丁重にお断りする。すまんね、ここで替わったら早くにチェックインしてシートアサインした意味がないのよ。。


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機内誌の表紙がいきなり国王夫妻


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おいおいどこまで続くのよこの記事



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あ、ちゃんとルートマップも載ってる。国内線の路線網がオモシロイ


で、彼女には申し訳ないけどやっぱ丁重にお断りして良かった。
まずは人口密集地帯のカトマンズ盆地を一望。

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そして雲上に出てからはお待ちかねのヒマラヤ。
「もうすぐ着陸します」というアナウンスと同じノリで「左手にエベレストとマカルーが見えます。。」と流れてくる。あああ、しんどいトレッキングも何百ドルもするヘリチャーターをすることもなしに簡単に世界最高峰が見えちゃったよお。。。

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左がエベレスト、右がマカルー(世界5位)


もちろん機内左側の乗客は例外なく窓に張り付く。隣の中国女性もご遠慮なく自分の前に身を乗り出してバチバチ写メってくる。これぐらいはいいけどさあ。。

その後世界3位かつインド最高峰のカンチェンジュンガも見え、

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再び雲の中を突っ切ってブータン上空へ。


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まず見えてきたのは山と小さい集落。「なんか尾根の上とかありえないとこに集落があるぞ?」という第一印象だったけど、この印象はブータン移動中ずっと感じることになる。
そしてまるで道がひかれているかのように山と山の間の深い谷をすーっと通り抜け、空港があるパロへ。

立派な田んぼと立派な農家が見えたかと思うと、

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今度は立派な寺院が現れ、


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ほどなくして無事着陸。
プロペラ機に伝統建築ターミナル、空港職員はみんな民族衣装、周りはのどかな田舎の風景といういきなりブータン度120%な景色にここでも乗客が全員写真を撮りまくる。そしてターミナル横ではさっそく国王夫妻のでかい看板がお出迎え。


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飛行機からの絶景、そしてこのブータンという国を凝縮したような空港。今までで一番テンションが上がる入国だった気がする。さすが幸せの国、初っぱなから旅行者に幸せを感じさせてくれるのだ。


カトマンズよりさらにしょぼいけどきれいなターミナルを出て、この旅でお世話になるガイドさんとドライバーさんと合流。ご挨拶もそこそこに、早速移動開始。
車窓は飛行機から見えたものと同じくのほほん系農村風景で、雰囲気は「田舎のおじいちゃんちの夏休み」風。takumiの地元紀伊半島の村に何かの間違いで空港つくっちゃいました、みたいな感じがする。なんだか居心地のいいアンバランス感。
ただ農家の規模がでかく、例外なく伝統建築なのに目を引かれる。そしてときどき道路脇にマニ車やチョルテン(仏塔)が現れ民族衣装姿の村人がぐるぐる回っている。当たり前のように牛ものっそり歩いている。
入国して1時間も経ってないのに、なんか冗談みたいな国に来てしもた、という感想が浮かんでくる。あ、もちろんいい意味で。


空港から1時間、さっそく首都ティンプーに到着。ある程度情報は仕入れていたけど、やっぱりここも建物は伝統建築だらけで、道行く人は民族衣装だらけで他国の首都とは何かが違うタダナラヌ雰囲気が漂っている。あ、もちろんいい意味で。
はっきり言うと現実感がないのだ。


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ティンプー名物手信号


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伝統建築&民族衣装&国王写真の定番コラボ


そんなティンプーをもっと探索したかったが、両替を済ませたのみでさっさと次へ向かう。山岳国で経済規模も小さいこの国は道路網が貧弱でしかも今回の旅のメインは空港から2日がかりのブムタン地方、ゆえにどんどん先へ行くしかないのだ。

山道を登ってさらに1時間、この旅最初の峠ドチュ・ラでランチになった。

さて初のブータン料理、いや一応日本唯一のブータン料理店ガテモタブンで食べたことはあるのだけど(もちろんこのときはこんなに早くブータンに行けるとは全く思っていなかったw)、とりあえず唐辛子なんでしょという印象。出てきた料理もちゃんとそれに応えてくれた。
たぶん旅行者用のレストランだからそれなりにマイルドになっているとは思うが、それでも十分な辛さでございます。まあどこの国でも変にツーリスト用にアレンジされたのものよりはローカルな方がいいからこれで満足なんだけど。


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とにかく量が多すぎるので早速残す。朝食食ってないんだけど。。


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レストラン内の国王一家写真

ブータンを含むチベット仏教世界では峠は聖なる場所。去年行った中国のアムドでもタルチョがこれでもかというほど張り巡らされたりチベタンがルンタ(お経が書かれた紙)をまき散らしたりする光景に出会ったけど、このドチュ・ラには108基のチョルテンがある。2003年国内にいた反インド政府ゲリラの追放作戦を行い、その犠牲者を弔っているそうな。その作戦は先代国王直々が指揮を執り、このエピソードを熱く熱く語るブータン人に何度か出会った。たぶんいろいろ武勇伝をお持ちの先代国王の中で最大級の武勇伝だと思う。



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天気が良ければヒマラヤ一望とのことだが今は雨期ッス!残念!

やっぱりタルチョもあったがブータンではルンタと呼ばれるとのこと。さっき書いたようにチベットではルンタはまた別のもの、紛らわしいっての。


ここから道は下り。車内でラジオをつけてもらうと、MCが視聴者に電話して歌を歌ってもらう番組が延々と流れていた。プロの歌手が少ないからこそ成立する番組なのだ。この国の人口はたった70万、福井県とか相模原市レベルだという事実に改めて気づく。
この番組は公用語ゾンカ語だけど、ネパール語番組もあるらしい。


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南アジアが誇る文化デコトラ、ブータンにも!仏教度高めの装飾



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谷に立派な棚田がどこまでも広がっていて車窓は全く飽きない!
一昨年フィリピンで世界遺産の棚田バナウエに行ったけど、あのレベルがこの国にはゴロゴロ


山道を下りきった所がプナカ。標高1200m、ドチュ・ラから2000mも下ったことになる。ティンプーと気温が全く違い、ここが国王一家や高僧の避寒地として発展し「冬の首都」と呼ばれた歴史にも納得。
ではさっそくプナカ・ゾンへ。


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ゾンは分かりやすくいえば城塞兼行政施設兼宗教施設で、とりあえずブータン来たらここ観光すれば間違いないベ、といったところ。実際ものすごく歴史的価値があるものが未だに現役で(しかも県庁などとして)使われているのだから行くべきなのだ。ここはひねくれ者旅行者takumiも素直に従う。
公用語ゾンカ語はゾンの言葉という意味、県もゾンカクと呼ばれることを考えても、ブータン人にとってとても重要ことが分かる。

外国人は極端に露出した服装でなければ入れるが(それでもガイドさんにポロシャツ着た方がええで、と言われた)、ブータン人は法律で公的な場所で着るよう定められた民族衣装ゴ=男性用、キラ=女性用の他、さらに最上級バージョンの礼装としてカムニ=男性用、ラチュー=女性用という肩掛けを身につける。一般庶民は白色だが国王は特別に黄色。
ただこれがブータン人でも着用がめんどくさいようで、ガイドさんはいつも身につけるのに四苦八苦していた。


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出るときはドライバーさんと2人がかりでやっと畳む有様


今のブータンという国の成り立ちは16世紀にンガワン・ナムゲル(シャブドゥン)という高僧が内紛の末ブータンに亡命したことから始まるけど(それゆえこの国最大の宗派はチベットではほぼ見られないカギュー派の一派ドゥク派)、そのときに国内各地にゾンが建てられた。プナカ・ゾンもそのうちの一つで、チベットからの侵略に備えた城塞のためかなりがっしりとした建物。
今はもちろん城塞としての役割は必要ないれど、僧院(=宗教施設)エリアと県庁(=行政施設)エリアがきっちり分けられている。


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とエラソーに言ってみるけど、ゾンの姿に圧倒されるだけでガイドさんの英語の説明も頭に入ってこないし結局へーえで終わる。相変わらずだめだなあせっかくのガイドマンツーマンVIP旅行なのに。。
ただ一見チャラそうなイケイケブータン男児という見た目のガイドさんが、お堂に入るなり五体投地し始め、お坊さんからうやうやしく聖水をもらって顔につけたのは胸を打たれた。ついでに自分までうやうやしく聖水をいただいた。なんというか、やっぱり現実感がない。

で、今晩の宿、、、ではなくホームステイ先へ向かう。予算の都合もあって今回のブータン旅では6泊中5泊がホームステイという誠に現地密着型旅行なのだ。
滞在先はファームステイとなっていたから郊外の農家なんでしょ、と思っていたら郊外どころではない山奥まで車が進み、これ以上行ったら山小屋しかねえぞ?と突っ込みたくなるところでやっと村とホームステイ先の農家に到着。飛行機から見えたときに思っていたけど、本当にこの国はありえないとこまで村があって驚く。四国を列車で旅しているときに大歩危・小歩危らへんを通ったような感覚・・・って分かる方いるかなあ。

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玄関先にチ●ポが描かれるのがブータン農家。幸せの国は実は卑猥の国なのだ


とにかくこの周りのロケーションがすばらしすぎるので、荷物をさっさと置いて家主とガイドさんとドライバーさんでさっそく散策。


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棚田のてっぺんには寺院があり、ルンタと同じくブータン仏教必須アイテムの一つダルシンがはためいている。


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うーん、この農村風景を見ただけでもブータン来る価値があるかも。来て良かった。。。


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かかし!もっと日本のに似ているのもあった。他の国にもあるのかなあ


このご家族、なんだか同じような年齢のオバチャンが2人いたりでいまいち家族構成がうまくつかめないが、兄弟がプナカだかティンプーだかに出稼ぎに行ったので奥さんと子供を育ててると言ってた気がする。この幸せの国でも農家から都会(ティンプー程度の街を都会というのは抵抗があるけどw)に出る人が多く農村が衰退、という全世界共通問題に足を踏み入れているようだ。
旦那さんは色白で、奥さんは宮間あやが老けた感じ。家族全員高地顔というのか、チベットやボリビアで見たような赤っぽい顔をしている。


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今晩のお部屋。国王夫妻写真と仏様のカレンダー。彼らこそこの国のアイドル、BTN48です
隣の部屋は仏間だった


お待ちかねのディナー。赤米にブータン代表料理のエマダツィ(チーズと唐辛子の煮込み)、干し肉と野菜の煮込み、といったたぶん普段よりちょっといいお客用料理が出された。エマダツィは旅行者にはキツイで!という評判を多数聞いたけど、そこまでまずくはない。そもそも高地の国の料理がとびきり旨かったためしがないのでそこまで期待していないし。米や野菜自体は自家製で日本よりウマイ気がする。


IMG_0658.jpg


「ブータンの農家で酒つくってるって聞いたけど飲みたいッス。酒ないんスか?」と控えめに聞くと、当たり前のように出してくれた。ブータン焼酎アラ。

IMG_0660.jpg

このミネラルウォーターのボトルに詰めてるのが自家製感たっぷり。すごいな、ここまで来ると何から何でも自給自足なのだ。
見た目はワインっぽいけどそれは赤米でつくっているからで、飲んでみるともろに焼酎の味がした。つよーい!目が回るう!


ホームステイということで遠慮しがちだけどそもそもこの国ではホテルがなかった時代は民泊があたりまえで、今でも外部のニュースが聞ける貴重な機会で大ウェルカムとのこと。そういえばガイドさんやドライバーさんとホストファミリーは初対面なのに話が絶えることがなかった。

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Author:takumi
関西の某外大を卒業して日本社会の荒波へ、しかしまだまだ旅中毒末期患者。モラトリアム期間をなんとかして延長したい。。。

 

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